放課後3
「人の食事を見ながらオナニーなんて、佐伯さんスケベだね。」
コツリ、コツリとゆっくり近づいてくる。
口を開くたびに牙を覗かせる。
先ほどの女の子の血がついているのが、よりいっそう恐怖を感じさせた。
そして、私の目の前まで来てしまった。
「ふふふ、どうしたの?いつもの元気さがないようですけど?」
意地悪するように言う。
「うぐぐ・・・・。」
混乱と恐怖でうまくしゃべれない。気合だ、佐伯智子!!!
「魔矢さんは、吸血鬼なの・・・・・?」
「そうよ、まだ新米だけどね。」
ニコッと笑うしぐさがかわいらしかった。
牙と赤い瞳以外は、魔矢さんだ。
「二週間くらい前かな?いじめとかいろいろあって、私自殺しようとしたの。」
「!!!」
自殺まで考えるほど追い込まれていたの・・・・か。
ゴミ(イジメグループ)掃除とか、目がとどく範囲でやってたのに・・・・・・。
友を助けれなかったことに悔しさを感じ、
「ごめん・・・・ね。」
思わず涙が出た。
「気にしなくていいよ。あなたのせいじゃないからね。どちらかというと、感謝してる。」
やさしく、諭すように答えた。
「私をかばってくれたのはあなただけだったもの。うれしかったよ。」
かがんでる私を抱きしめる。
彼女の体は冷たかったが、なにか暖かかった。
2〜3分抱き合ったあと、彼女から離れた。
「続きだけど、その時悪魔が現れたの。」
悪魔。思わずバイ○ンマンみたいなのを思い出す。
常識で考えるなら全否定だが、目の前にはその常識を全否定するものがいるため
信じるしかない。
